【社説】第2のキム君を防ぐテロ防止法を急ぐべき=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.26 17:26
トルコとシリアの国境地域で先月行方不明になった韓国人少年キム君(18)がイスラムスンニ派原理主義武装団体のイスラム国(IS)で訓練中であることが確認された。李丙ギ(イ・ビョンギ)国家情報院長が一昨日、国会情報委員会全体会議で明らかにした内容だ。イスラム国に参加するためにキム君が自発的にシリアに入ったという警察の推定が事実と確認されたのだ。韓国人が海外テロ団体に加わった最初の事例という点で衝撃的だ。
人質を斬首し、火あぶりにして殺すなどイスラム国の蛮行に対する国際社会の怒りがピークに達している。にもかかわらず、各国の若者の中にはSNSを活用したイスラム国の老練な宣伝に引き込まれ、自らイスラム国の門をたたく事例が少なくない。シリアとイラクで活動中の3万5000人のイスラム国の隊員のうち約2万人が外国出身という。国連安保理がテロ行為や訓練などの目的で母国や居住国を離れて他国を旅行する人を「海外テロ戦闘員(FTF)」と規定し、安保理決議2178号を通じてFTFの移動と入国、経由を遮断する立法措置を各国に求めた背景だ。